太陽光発電所の選び方。太陽光発電投資体験記②

以前のコラムで「太陽光発電所案件情報の探し方」についてご説明いたしましたが、

購入の検討をしたい案件情報を見つけることはできましたでしょうか。

 

本日のテーマは、たくさんある太陽光発電所の中から、

初心者でも簡単にできる優良案件を抽出するための手順をご説明いたします。

 

今回ご説明する方法で案件を精査することで、

販売会社から提示されている情報に対して、適格な質問を行うことができるようになり、

案件の良し悪しがわからない状況で,

勧められるがままに発電所を購入するということを防ぐこともできます。

発電所を選ぶ際の基準項目

実際の案件概要書を見ながらお伝えしたほうがわかりやすいので、

既に販売済みの実際の太陽光発電所の概要書をもとにご説明いたします。

こちらが、実際の概要書です(一部塗りつぶしてあります)

こちらの概要書を見てみて、皆さんは意味を理解できますでしょうか。

販売会社によっては、情報の過不足はありますが、

一般的に概要書には、所在地情報や設備情報や想定発電量などの基本項目が記載されています。

 

高圧以上の案件の場合には本格的に案件を精査することが必須ですので、

自ら発電シミュレーションソフトなどを活用してシミュレーションします。

その場合には、概要書に記載されている、パネルやパワコンなどの機器情報だけでなく、

発電所所在地の緯度および経度、標高、近隣エリアの日射量などを、

地理院地図NEDO日射量データべースを用いて確認する必要があります。

 

しかしながら、低圧の発電所でそこまで細かく検討することも少ないため、

初心者の方が太陽光発電所を選定する際に、

最低限、案件概要書や販売会社から案件の状況を読み取り、

購入意志判断をできるようにする方法をご説明いたします。

まずは概要書を入手しましたら、以下の項目が記載されているか確認しましょう。

<案件選定に最低限必要な情報>
 ・所在地(発電所の場所が特定できる地図など)
 ・システム容量(パネルの容量。いわゆるDC)
 ・FIT(買取単価)
 ・表面利回り
 ・実質利回り

万が一上記の基本項目について記載されていない場合には、

すぐに売主に追加情報請求を行ってください。

 

では、各項目での確認ポイントをご説明します。

発電所を選定する際に最低限確認すべきこと

案件の概要書などから太陽光発電の購入意志決定をするために、

必要な項目はここまで読んでいただくことで理解できたかと思います。

それでは、各項目に対して具体的にどのような視点で評価していけばよいかをご説明いたします。

 

◆所在地(発電所の場所が特定できる地図など)

所在地で確認したいポイントは3つあります。

1点目は、周辺環境です。

Google EarthやGoogle Mapで発電所建設予定地を確認します。

一番初歩的な確認になりますが、パネルに影の影響がでないか確認することが必要です。

地図を確認して少なくとも東、南、西の建物や木々などの有無、

木々がある場合には伐採可能かどうかを、売主に確認しましょう。

 

2点目は、海からの距離です。

北海道や沖縄などでは条件は異なりますが、

基本的に海からの直進距離が近そうな場合には、

Google Mapで直進距離を測定して、何キロメートル海岸から離れているかを確認しましょう。

一般的に海岸から500m以内の距離を重塩害地域2km以内の距離を塩害地域と呼びます。

2km以内の場合には太陽光発電所の設備に影響を及ぼすことがありますので、

販売会社には塩害対策済みのパワコンを使用しているかなど確認を必ずしましょう。

 

3点目は、どの電力会社の管轄地域か。

様々な意見がありますが、初心者の方やできるだけリスクを抑えたいという方には、

出力抑制(電力会社が太陽光発電所からの出力を停止または抑制を要請し、出力量を管理する制度)のない、

東京電力、中部電力、関西電力の管内にあるエリアにすることをお勧めいたします。

なお、抑制ルールについては今後制度が変更になる場合もありますので、

必ず販売会社に出力抑制の対象ではないことを確認しましょう。

 

◆システム容量(パネルの容量。いわゆるDC)

ここでのポイントは、どれだけ過積載しているかの確認です。

過積載とは、パワーコンディショナーの容量を超えて、多くの容量のパネルを設置することです。

先ほどの案件概要を例にあげると、

パワコン容量が49.5kWで、74.34kWのパネルを設置するようなしているので、過積載案件となります。

巷には、スーパー過積載などといって49.5kwのパワコンに対して100kW以上のパネルを設置している案件もありますが、

発電量が高くなる一方で割高にはなります。

購入金額もそこまで高くならずに発電効率もあがる容量を推奨しており、

パワコンの容量よりも1.4倍くらいのパネル容量があるかとどうかがポイントです。

 

◆FIT(買取単価)

買取単価が高額であった頃の権利を維持して、

これから販売開始するような買取単価が40円や36円の案件もまだ存在します。

一見、買取単価が高いということで魅力的に感じますが、

販売会社によっては無駄にプレミアム感を出して高額になることが多いです。

そのため、副業であれば発電所価格が高くなっている案件に手を出す必要はないので、

発電容量にもよりますが、70キロくらいの過積載案件であれば、

21円や24円や27円案件で、2000万円前後の案件が妥当です。

 

◆表面利回り

10%以上でないと購入しないといった投資家もいることはいますが、

案件の数が少なくなってきている現状では、

9.5%以上あれば購入検討対象としてよいと思います。
◆実質利回り

前述の表面利回りはあくまでも表面上の数値です。

こちらの実際に様々なランニング費用を考慮したうえでの想定実質利回りが重要です。

保険とメンテナンス費用、パワコン入れ替え費用、20年後撤去費用を考慮したうえで、

実質利回りは7.5%を超えていれば購入検討対象としてよいと思います。

 

さて、ここまでご説明した方法で、

初めて太陽光発電所を選定する方も、選定するためのイメージがつきましたでしょうか。

 

自分自身で発電所予定地を事前に訪問して確認することができればベストですが、

忙しい会社員の方々には簡単に現地訪問できないと思いますので、

販売会社に現地の周辺写真の提供を依頼し、

現地情報なども積極的に質問して情報を収集しましょう。

 

この案件が欲しい!と決めたあとの手続き

 

ようやく購入したい太陽光発電所を決めることができましたら、

ついに、購入手続きに入ります。

現在、焦らすつもりはありませんが、低圧の太陽光発電は、

一般の会社員の方々にも簡単に融資がつく金額になっているため、

優良案件はあっという間に買い手がついている状況です。

 

副ナビでも副業で太陽光発電所を購入する方々の支援として、

発電所のご紹介を行っておりますが、

早い時には、朝10時にご紹介した案件が、

昼過ぎには買手が確定することもあります。

 

このような状況のため、

優良案件を見つけたら、もたもたせずにすぐに次のステップに移る必要があります

次に実施する方法としては、

まず販売会社に対して購入の意思表示を行い、

すぐに信販会社など融資をつけるための審査手続きを進めてもらいましょう。

 

審査手続きをするタイミングで、自分が何番手なのかも教えてもらえるので、

とにかく一番に手をあげれるように、新着案件を見つけて、

購入意志が固まったらすぐに手を挙げるという点だけは忘れずにしましょう。

 

融資の手続きなど、この後の手続きについては、次回のコラムでご紹介いたします。

ABOUTこの記事をかいた人

市川清太郎

会社員(外資系コンサルティングファーム勤務) 東京都港区出身 大学卒業後メーカーや商社やIT企業を経て、現在は外資系コンサルティングファームに勤務 在学中に事業を開始し、大学卒業後は新入社員から会社員の仕事と並行して副業ビジネスを17年間継続している 本業の仕事の隙間時間を活用して、発電所投資事業、不動産投資、ライセンス事業、Eコマース、海外進出支援、事業開発支援など、複数のビジネスを副業として実施 副業の推進を図るため自身の経験をもとに副業及び起業家向けスクールの開催など副業関連情報を発信