あなたが知らない「副業のメリット」とは?

前のコラムでは、「副業のデメリット」について書きました。世間一般の方が副業に対して抱いているマイナスイメージは、基本的に幻想にすぎないということがお分かりいただけたと思います。

本頁では「副業のメリット」について、考えてみましょう。

実際に副業を始めようという方は、「月数万円でもいいから稼ぎたい」「別の収入源を持ちたい」「会社に頼らない生活を送りたい」といった動機で、副業を始めることが多いようです。では実際に、副業は本当に儲かるのでしょうか?

これに対する答えは「YES」です。もしあなたがサラリーマンであるならば、「サラリーマンだからこそ、副業で大きく儲けることも可能」と言えます。なぜ、サラリーマンの副業は儲かるのでしょうか?

「サラリーマンの信用力」は最強

例えば、大学を卒業して、いざ「自分でビジネスをやろう」と思っても、社会経験もない、ビジネス経験もないというあなたにお金を貸してくれる金融機関は、おそらく1つもないでしょう。

しかし、サラリーマンであるあなたが「副業をやろう」とする場合はどうでしょうか? この場合、状況はかなり異なってきます。

もちろん、会社の規模にもよりますが、そこそこの会社に勤めてさえいれば、あなたがどんな人間であれ、「会社の信用力」で、銀行はあなたにお金を貸してくれることでしょう。

あなたは知らないかもしれませんが、実はサラリーマンというのは、かなりの「社会的な信用力」を持っている存在なのです。これはサラリーマンの「最大の武器」と言っても、過言ではありません。これを副業に生かさない手はありません。

とはいえ、いかんせん、民族性のせいか、それとも教育のせいなのかは分かりませんが、日本人はリスクを恐れて、実際に動かない人がほとんどです。

特に大企業に勤める人ほど、「長く会社で勤めるための教育」を受けるため、かなりの収入があるにもかかわらず、本業の中だけで物事を考える傾向があります。これは本当にもったいないと思います。

もちろん、「リスクが怖い……」ということであれば、無理に借金をする必要はありません。「家庭があるから、そこまでのリスクは取れない」という方もいらっしゃることでしょう。

その場合は、最初のコラムでお話ししたとおり、趣味の延長上や手持ちの資金で副業を始めることも可能です。

ですが、「会社の信用力で借金ができる」というのは、サラリーマンの最大の武器でもあります。例えば、不動産投資の場合、年収400〜500万円ほどでも、銀行から融資を受けることは十分に可能です。

特に今の時代は低金利でお金を借りることができますから、「サラリーマンならではのメリット」を生かした副業を、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

金銭面だけでない「副業のメリット」

このコラムを読んでいる方の中は、「月数万円でいい」と方もいらっしゃれば、「副業で本業以上に稼ぎたい」という方もいらっしゃることでしょう。

この点については、人それぞれだと思いますが、いずれにしても、副業を始めることによって、あなたは「金銭的な自由」を得ることができるようになります。

副業がうまくいけば、会社をやめることも可能ですし、私のようにサラリーマンを続けることも可能です。私の場合、仮に明日クビになったとしても、副業の収入があるため、生活には全く支障がありません。

人にもよりますが、月100万円くらいを安定して稼げるようになると、サラリーマンを辞めて、副業に専念する方が多いようです。

そして、副業は金銭面だけでなく、あなたの人脈にも変化をもたらします。本業のクライアントを自分の副業に引っ張り込むことは、基本的にNGですが、副業で繋がった人たちを本業に繋げることは、本業の会社もNGにはしないはずです。

例えば、私の場合、本業の方で探している投資家さんを、副業で知り合った経営者の中から引っ張ってきたりしています。

本業の成績が上がり、副業で繋がった経営者の方々からも感謝される。まさに一石二鳥です。またこうして知り合った方々から、「別の業界の情報」を得ることも可能になります。

こうした「人との繋がり」「情報網の拡大」といった点は、副業の大きなメリットの1つと言えるでしょう。

ビジネスの世界で「一番大切なこと」とは?

またもう1つのメリットとして、「新たな視点を獲得できる」という点があります。

例えば、あなたが出版社の営業マンだとしましょう。出版社の営業マンは「本が売れないのは編集者のせいだ。なぜ、もっと売れる本を作らないんだろう」という不満を常に持っています。

一方、編集者は「本が売れないのは営業マンのせいだ。オレがせっかく良い本を作っているのに、どうしてもっと頑張って売らないんだろう」と思っています。売り手と作り手は、えてして、相反する視点を持っているものなのです。

この時、営業マンであるあなたが、実際に編集の経験をして、編集者の視点を獲得したとしたら、どうなるでしょうか?

「本が売れないのは、編集者のせいだと思っていたけれど、編集者としては一生懸命、本を作っている。この本を売るには、どうしたらいいだろうか」という視点を得て、新たなアイデアが生まれるかもしれません。

ビジネスの世界には、実際に自分で経験しなければ分からないことが多々あります。本を読んだり、話を聞いたりするだけでは分からないことが、実際に経験することで分かる。これが、ビジネスの世界なのです。

例えば、あなたがメーカーの営業マンだとしましょう。この場合、あなたが副業を始めることによって、何かの商材を扱うことになれば、あなたは「売り手」だけでなく、「買い手」の観点からも物事を考えることができるようになります。

こうした視点を獲得できることは、副業の大きなメリットと言えるでしょう。副業で得た視野の広さは、副業だけでなく、本業の方でも必ず生きてくるはずです。

「ここだけの話」は危険!

繰り返しますが、サラリーマンの副業は、実際に儲かります。

そして、やればやった分だけ、成果が出ます。これは、副業の醍醐味とも言えるでしょう。今までお話ししてきたとおり、副業にはメリットこそあれ、デメリットはほとんどありません。

繰り返しますが、もしもあなたが副業にデメリットしか感じられないのであれば、あくまでも副業(本業のかたわらの仕事)ですから、すぐにやめてしまえばいいのです。

副業で唯一、気をつけなればならないことがあるとすれば、それは「詐欺まがいの話」に飛びつかないことでしょう。

実際、私のもとにも、様々な投資案件がメールや電話で来ますが、基本的に、私は全く信用していません。では、そういった案件の良し悪しは、いったいどのように見極めればいいのでしょうか?

基本的なスタンスとしては、メリットだけでなく、デメリットもしっかり説明してくれる会社、もしくは営業マンは信用してもいいと思います。詐欺まがいの話ほど、「いかに儲かるか」だけを強調して、そのリスクを説明しない傾向があります。

もしもデメリットについて教えてくれないのであれば、しっかりとデメリットを確認することが大切です。

また「ここだけの話」とか、「あなただけに特別枠で」といった形で、向こうからこちらに寄って来る案件に関しては、基本的に信じない方がいいでしょう。

冷静に考えれば分かると思いますが、そんなおいしい投資案件が突然、見ず知らずのあなたに「特別枠」で回ってくることなどありえません。

そうした電話やメールが来たら、「そんなに儲かるなら、なぜ、あなたが投資しないのですか」と聞いてみればいいと思います。きっと、まともな答えは返ってこないでしょう。

実際に副業で稼ぐためには?

では、信頼できる情報源・情報網は、いったいどのように見つければいいのでしょうか? 副業で安定的な収入を得るためには、いったいどうすればいいのでしょうか?

その方法について、これからそれぞれのコラムで、具体的に解説していきます。

ABOUTこの記事をかいた人

市川清太郎

東京都港区出身。 一般社団法人日本副業推進協会 理事 メーカーおよび商社での営業、外資系IT企業での経営管理等を経て、現在は外資系コンサルティング会社のコンサルタントとして勤務。 副業では、海外進出支援、新規事業開発支援、貿易など国内および東南アジア地域を中心に複数事業を展開。副業の推進を図るべく自身の経験をもとにビジネススクールの運営や副業及び起業家向けのコンサルティングを実施。 主な著書:ズレるが勝ち(経済界)、副業ダブルワーク大学(産学社)、副業中毒(電子書籍) 主な掲載履歴:日経マネー、PRESIDENT NEXT、Big Tomorrow 等多数